川崎フロンターレが負けたのは決して芝のせいではない

去年、圧倒的な強さを見せた川崎フロンターレが信じられない状況になりつつある。

 

2020年フロンターレは躍進した。いいサッカーをしても勝ちきれない2019年から一転して3トップにシフトし意識と立ち位置の重要性を証明し、三苫の発見、旗手や田中、守田、山根、谷口、脇坂とオリンピック代表、日本代表にJリーグから納得の選出。次々に記録を塗替え1993年から始まったJリーグ史上NO.1とまで言われたチームが今信じられないサッカーをしている

 

前節の札幌戦には勝てたものもここ5試合で勝てたのはその試合だけでルヴァンカップACLともに敗退。Jリーグも2位マリノスとの差は1試合少ないが僅かに1ついに足音が聞こえ影を踏まれる距離まできた。

 

去年成長した選出の海外移籍や怪我人続出も影響しているが実は前半戦から鬼木監督を悩ませる問題がある。

 

それはアンカーが決まらない。今のファーストチョイスはシミッチで今までアンカーを務めていた選手がスーパーすぎるのもあるが攻撃面、守備面で重要なタスクを求められ名古屋であれだけの技術を披露した彼でさえ満足させれていない。

 

鬼木監督はACLのグループ予選等を使い3選手を試したが序列は変わらなかったみたいだ。シミッチの成長、個人的には橘田に期待したいが今年の補強はこのポジションが鍵になるに違いない。

 

今、フロンターレのサッカーが迷い初めて決断が難しく見える。もう一度「立ち位置」と「狙い」を明確にし今年も右目を塗る姿が見たい。

 

前半は手を抜くという表現は不適切だが後半にギアをあげる川崎フロンターレ、鬼木監督が日本代表監督になる試練を見届けたい